(位面、淡定、輕小說)ノルウェイの森-挪威的森林(日文版),精彩閱讀,[日]村上春樹,線上閱讀無廣告,それ僕はそう

時間:2017-08-18 16:29 /校園小說 / 編輯:秦玉
小說主人公是そう,彼女,僕は的小說叫《ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)》,它的作者是[日]村上春樹所編寫的位面、變身、未來型別的小說,內容主要講述:ろうってね。ねえ、私たちの病気にとっていちばん大事なのはこの信頼郸なのよ。この人にまかせておけば大丈夫...

ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)

推薦指數:10分

閱讀指數:10分

作品歸屬:女頻

《ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)》線上閱讀

《ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)》章節

ろうってね。ねえ、私たちの病気にとっていちばん大事なのはこの信頼なのよ。この人にまかせておけば大丈夫、少しでも私の居贺がわるくなってきたら、つまりネジがゆるみはじめたら、この人はすぐに気づいて注意く我慢づよくなおしてくれる――ネジをしめなおし、糸玉をほぐしてくれる――そういう信頼があれば、私たちの病気はまず再発しないの、そういう信頼が存在する限りまずあのボンッは起らないのよ。嬉しかったわ。人生ってなんて素晴らしいんだろうって思ったわ。まるで荒れた冷たい海から引き上げられて毛布にくるまれて溫かいベッドに橫たえられているようなそんな気分ね。結婚して二年後に子供が生まれて、それからはもう子供の世話で手いっぱいよ。おかげで自分の病気のことなんかすっかり忘れちゃったくらい。朝起きて家事して子供の世話して、彼が帰ってきたらごはん食べさせて毎がそのくりかえし。でも幸せだったわ。私の人生の中でたぶんいちばん幸せだった時期よ。そういうのが何年つづいたかしら三十一の歳まではつづいたわよね。そしてまたボンッよ。破裂したの」

レイコさんは煙草に火をつけた。もう風はやんでいた、煙はまっすぐ上に立ちのぼって夜の闇の中に消えていった。気がつくと空には無數の星が光っていた。

「何かがあったんですか」と僕は訊いた。

「そうねえ」とレイコさんは言った。「すごく奇妙なことがあったのよ。まるで何かの罠か落としみたいにそれが私をじっとそこで待っていたのよ。私ね、そのこと考えると今でも寒気がするの」彼女は煙草を持っていない方の手でこめかみをこすった。「でもわるいわね、私の話ばかり聞かせちゃって。あなたせっかく直子に會いにきたのに」

「本當に聞きたいんです」と僕は言った。「もしよければその話を聞かせてくれませんか」

「子供が稚園に入って、私はまた少しずつピアノを弾くようになったの」とレイコさんは話しはじめた。「誰のためでもなく、自分のためにピアノを弾くようになったの。バッハとかモーツァルトとかスカルラッティーとか、そういう人たちの小さな曲から始めたのよ。もちろんずいぶん長いブランクがあるからなかなか勘は戻らないわよ。指だって昔に比べたら全然思うように動かないしね。でも嬉しかったわ。またピアノが弾けるんだわって思ってね。そういう風にピアノを弾いていると、自分がどれほど音楽が好きだったかっていうのがもうひしひしとわかるのよ。そして自分がどれほどそれに飢えていたかっていうこともね。でも素晴らしいことよ、自分自のために音楽が演奏できるということはね。

さっきも言ったように私は四つのときからピアノを弾いてきたわけだけれど、考えてみたら自分自のためにピアノを弾いたことなんてただの一度もなかったのよ。テストをパスするためとか、課題曲だからとか人を心させるためだとか、そんなためばかりにピアノを弾きつづけてきたのよ。もちろんそういうのは大事なことではあるのよ、ひとつの楽器をマスターするためにはね。でもある年齢をすぎたら人は自分のために音楽を演奏しなくてはならないのよ。音楽というのはそういうものなのよ。そして私はエリートコースからドロップアウトして三十一か三十二になってやっとそれを悟ることができたのよ。子供を稚園にやって、家事はさっさと早くかたづけて、それから一時間か二時間自分の好きの曲を弾いたの。そこまでは何も問題はなかったわ。ないでしょう」

僕は肯いた。

「ところがある顔だけ知っててで會うとあいさつくらいの間柄の奧さんが私を訪ねてきて、実はがあなたにピアノを習いたがってるんだけどえて頂くわけにはいかないだろうかっていうの。近所っていってもけっこう離れてるから、私はそのさんのことは知らなかったんだけれど、その奧さんの話によるとその子は私の家のを通ってよく私のピアノを聴いてすごく動したんだっていうの。そして私の顔も知っていて憧れているっていうのね。その子は中學二年生でこれまで何度かは先生についてピアノを習っていたんだけれど、どうもいろんな理由でうまくいかなくて、それで今は誰にもついていないってことなの。

私は斷ったわ。私は何年もブランクがあるし、まったくの初心者ならともかく何年もレッスンを受けた人を途中からえるのは無理ですって言ってね。だいいち子供の世話が忙しくてできませんって。それに、これはもちろん相手には言わなかったけれど、しょっちゅう先生を変える子って誰がやってもまず無理なのよ。でもその奧さんは一度でいいからに會うだけでも會ってやってくれって言うの、まあけっこう押しの強い人で斷ると面倒臭そうだったし、まあ會いたいっていうのをはねつけるわけにもいかないし、會うだけでいいんならかまいませんけどって言ったわ。三後にその子は一人でやってきたの。天使みたいにきれいな子だったわ。もうなにしろね、本當にすきとおるようにきれいなの。あんなきれいな女の子を見たのは、あとにも先にもあれがはじめてよ。髪がすったばかりの墨みたいに黒く長くて、手足がすらっと細くて、目が輝いていて、は今つくったばかりっていった居贺に小さくてらかそうなの。私、最初みたとききけなかったわよ、しばらく。それくらい綺麗なの。その子がうちの応接間のソファーに座っていると、まるで違う部屋みたいにゴージャスに見えるのよね。じっと見ているとすごく眩しくね、こう目を細めたくなっちゃうの。そんな子だったわ。今でもはっきりと目に浮かぶわね」

レイコさんは本當にその女の子の顔を思い浮かべるようにしばらく目を細めていた。

「コーヒーを飲みながら私たち一時間くらいお話したの。いろんなことをね。音楽のこととか學校のこととか。見るからに頭の良い子だったわ。話の要領もいいし、意見もきちっとして鋭いし、相手をひきつける天賦の才があるのよ。怖いくらいにね。でおその怖さがいったい何なのか、そのときの私にはよくかわらなかったわ。ただなんとなく怖いくらいに目から鼻に抜けるようなところがあるなと思っただけよ。でもね、その子をに話をしているとだんだん正常な判斷がなくなってくるの。つまりあまりにも相手が若くて美しいんで、それに圧倒されちゃって、自分がはるかに劣った不細工な人間みたいに思えてきて、そして彼女に対して否定的な思いがふと浮んだとしても、そういうのってきっとねじくれた汚い考えじゃないかっていう気がしちゃうわけ」

彼女は何度か首を振った。

「もし私があの子くらいで綺麗で頭良かったら。私ならもっとまともな人間になるわね。あれくらい頭がよくて美しいのに、それ以上の何がしいっていうのよあれほどみんなに大事にされているっていうのに、どうして自分より劣った弱いものをいじめたり踏みつけたりしなくちゃいけないのよだってそんなことしなくちゃいけない理由なんて何もないでしょう」

「何かひどいことをされたんですか」

「まあ順番に話していくとね、その子は病的な噓つきだったのよ。あれはもう完全な病気よね。なんでもかんでも話を作っちゃうわけ。そして話しているあいだは自分でもそれを本當だと思いこんじゃうわけ。そしてその話のつじつまをわせるために周辺の物事をどんどん作り変えていっちゃうの。でも普通ならあれ、変だな、おかしいな、と思うところでも、その子は頭の回転がおそろしく速いから、人の先に回ってどんどん手をくわえていくし、だから相手は全然気づかないのよ。それが噓であることにね。だいたいそんなきれいな子がなんでもないつまらないことで噓をつくなんて事誰も思わないの。私だってそうだったわ。私、その子のつくり話半年間山ほど聞かされて、一度も疑わなかったのよ。何から何まで作り話だっていうのに、馬鹿みたいだわ、まったく」

「どんな噓をつくんですか」

「ありとあらゆる噓よ」とレイコさんは皮っぽく笑いながら言った。「今も言ったでしょう人は何かのことで噓をつくと、それにわせていっぱい噓をつかなくちゃならなくなるのよ。それが虛言症よ。でも虛言症の人の噓というのは多くの場罪のない種類のものだし、まわりの人にもだいたいわかっちゃうものなのよ。でもその子の場は違うのよ。彼女は自分を守るためには平気で他人を傷つける噓をつくし、利用できるものは何でも利用しようよするの。そして相手によって噓をついたりつかなかったりするの。おさんとか親しい友だちとかそういう噓をついたらすぐばれちゃうような相手にはあまり噓はつないし、そうしなくちゃいけないときには細心の注意を払って噓をつくの。決してばれないような噓をね。そしてもしばれちゃうようなことがあったら、そのきれいな目からぼろぼろ涙をこぼして言い訳するか謝るかするのよ、すがりつくような聲でね。すると誰もそれ以上怒れなくなっちゃうの。

どうしてあの子が私を選んだのか、今でもよくわからないのよ。彼女の犠牲者として私を選んだのか、それとも何かしらの救いをめて私を選んだのかがね。それは今でもわからないわ、全然。もっとも今となってはどちらでもいいようなことだけれどね。もう何もかも終ってしまって、そして結局こんな風になってしまったんだから」

短い沈黙があった。

「彼女のおさんが言ったことを彼女またくりかえしたの。うちのを通って私のピアノを耳にして動した。私にも外で何度か會って憧れてたってね。憧れてたって言ったのよ。私。赤くなっちゃったわ。お人形みたいに綺麗な女の子に憧れるなんでね。でもね、それはまるっきりの噓ではなかったと思うのね。もちろん私はもう三十を過ぎてたし、その子ほど美人でも頭良くもなかったし、とくに才能があるわけでもないし。でもね、私の中にはきっとその子をひきつける何かがあったのね。その子に欠けている何かとか、そういうものじゃないかしらだからこそその子は私に興味を持ったのよ。今になってみるとそう思うわ。ねえ、これ自慢してるわけじゃないのよ」

「かわりますよ、それはなんとなく」と僕は言った。

「その子は譜面を持ってきて、弾いてみていいかって訊いたの。いいわよ、弾いてごらんなさいって私は言ったわ。それで彼女バッハのインベンション弾いたの。それがね、なんていうか面い演奏なのよ。面いというか不思議というか、まず普通じゃないのよね。もちろんそれほど上手くないわよ。専門的な學校に入ってやっているわけでもないし、レッスンだって通ったり通わなかったりしでずいぶん我流でやってきたわけだから。きちっと訓練された音じゃないのよ。もし音楽學校の入試の実技でこんな演奏したら一発でアウトね。でもね、聴かせるのよ、それが。つまりね全の九〇パーセントはひどいんだけれど、殘りの一〇パーセントの聴かせどころをちやんと唄って聴かせるのよ。それもバッハのインベンションでよ私それでその子にとても興味を持ったの。この子はいったい何なんだろうってね。

そりゃね、世に中にはもっともっと上手くバッハを弾く若い子はいっぱいいるわよ。その子の二十倍くらい上手く弾く子だっているでしょうね。でもそういう演奏ってだいたい中がないのよ。かすかすの空っぽなのよ。でもその子のはね、下手だけれど人を、少なくとも私を、ひきつけるものを少し持ってるのよ。それで私、思ったの。この子ならえてみる価値はあるかもしれないって。もちろん今から訓練しなおしてプロにするのは無理よ。でもそのときの私のように――今でもそうだけれど――楽しんで自分のためにピアノを演奏することのできる幸せなピアノ弾きにすることは可能かもしれないってね。でもそんなのは結局空しい望みだったのよ。彼女は他人を心させるためにあらゆる手段をつかって細かい計算をしてやっていく子供だったのよ。どうすれば他人が心するか、賞めてくれるかっていうのはちゃんとわかっていたのよ。どういうタイプの演奏をすれば私をひきつけられるかということもね。全部きちんと計算されていたのよ。そしてその聴かせるところだけをとにかく一所懸命何度も何度も練習したんでしょうね。目に浮ぶわよ。

でもそれでもね、そういうのがわかってしまった今でもね、やはりそれは素敵な演奏だったと思うし、今もう一回あれを聴かされたとしても、私やっぱりどきっとすると思うわね。彼女のずるさと噓と欠點を全部さっぴいてもよ。ねえ、世の中にはそういうことってあるのよ」

レイコさんは乾いた聲で咳払いしてから、話をやめてしばらく黙っていた。

「それでその子を生徒にとったんですか」と僕は訊いてみた。

「そうよ。週に一回。土曜の午中。その子の學校は土曜もお休みだったから。一度も休まなかったし、遅刻もしなかったし、理想的な生徒だったわ。練習もちょんとやってくるし。レッスンが終ると、私たちケーキを食べてお話したの」レイコさんはそこでふと気がついたように腕時計を見た。「ねえ、私たちそろそろ部屋に戻った方がいいんじゃないかしら。直子のことがちょっと心になってきたから。あなたまさか直子のことを忘れちゃったんじゃないでしょうね」

「忘れやしませんよ」と僕は笑って言った。「ただ話しに引きこまれてたんです」

「もし話のつづき聞きたいなら明話してあげるわよ。長い話だから一度には話せないのよ」

「まるでシエラザーですね」

「うん、東京に戻れなくなっちゃうわよ」と言ってレイコさんも笑った。

僕らは往きに來たのと同じ雑木林の中のを抜け、部屋に戻った。ロウソクが消され、居間の電燈も消えていた。寢室のドアが開いてベットサイドのランプがついていて、その仄かな光が居間の方にこぼれていた。そんな薄暗がりのソファーの上に直子がぽつんと座っていた。彼女はガウンのようなものに著替えていた。その襟を首の上までぎょっとあわせ、ソファの上に足をあげ、膝を曲げて座っていた。レイコさんは直子のところに行って、頭のてっぺんに手を置いた。

「もう大丈夫」

「ええ、大丈夫よ。ごめんなさい」と直子が小さな聲で言った。それから僕の方を向いて恥かしそうにごめんなさいと言った。「びっくりした」

「少しね」と僕はにっこりとして言った。

「ここに來て」と直子は言った。僕は隣に座ると、直子はソファーの上で膝を曲げたまま、まるで內緒話でもするみたいに僕の耳もとに顔を近づけ、耳のわきにそっとをつけた。「ごめんなさい」ともう一度直子は僕の耳に向かって小さな聲で言った。そしてを離した。

「ときどき自分でも何がどうなっているのかわかんなくなっちゃうことがあるのよ」と直子は言った。

「僕はそういうことしょっちゅうあるよ」

直子は微笑んで僕の顔を見た。ねえ、よかったら君のことをもっと聞きたいな、と僕は言った。ここでの生活のこと。毎どんなことしているとか。どんな人がいるとか。

直子は自分の一の生活についてぼつぼつと、でもはっきりとした言葉で話した。朝六時に起きてここで食事をし。鳥小屋の掃除をしてから、だいたいは農場で働く。菜の世話をする。晝食のかあとに一時間くらい擔當醫との個別面接か、あるいはブループディスカッションがある。午後は自由カリキュラムで、自分の好きな講座かあるいは外作業かスポーツが選べる。彼女フランス語とか編物とかピアノとか古代史とか、そういう講座をいくつかとっていた。

「ピアノはレイコさんにわってるの」と直子は言った。「彼女は他にもギターもえてるのよ。私たちみんな生徒になったり先生になったりするの。フランス語に堪能な人はフランス語えるし、社會科の先生してた人は歴史をえるし、編物の上手な人は編物をえるし。そういうのだけでもちょっとした學校みたいになっちゃうのよ。殘念ながら私には他人にえてあげられるようなものは何もないけれど」

「僕にもないね」

「とにかく私、大學に

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ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)

ノルウェイの森-挪威的森林(日文版)

作者:[日]村上春樹 型別:校園小說 完結: 否

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